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She is…

She is...

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She is...
She is...
She is...
She is...
She is...
She is...
She is...
She is...
She is...
She is...
She is...

約2年が経った。
当時まだ18歳だった彼女はもう20歳の立派な大人の女性になった。

どんな女の子の胸にも、花があるとするならば、当時の彼女は「白い薔薇のつぼみ」だ。

白い薔薇のつぼみは西洋の花言葉で「少女時代」そして「恋をするには若すぎる」という意味がある。

彼女にとって18歳から20歳までの2年間は花開こうと奮闘している2年間だったのだろう。

シャッターを切るたび、二度と戻らないあの場所での出来事が、一枚一枚の写真に刻まれていく。そう、写真を撮るということはその瞬間にはもう二度と戻れなくなるということでもあるのだ。その儚さが、僕と彼女の時間をより一層価値あるものにしてくれた。

彼女と過ごした時間というのは、学生時代を振り返った時の楽しかった修学旅行の思い出のような、頭の記憶に強く残っているものとは少し違う。

それはなんでもない日、あの日見た空や、街や、花、そして交わした何気ない会話。本来なら記憶に残ることなく、頭の奥底にそっとしまわれて、時間とともに忘れ去られていく小さな記憶のカケラなのだ。

けれど写真を目にした瞬間に蘇ってくる、あの場所の空気感やあの時交わした会話。その感覚が、写真の素晴らしさを改めて実感させてくれる。

頭の中の美化されただけの主観的な「少女時代」とはまるで違う。

一人の少女のリアルを捉えた作品となった。

小野友暉